大人になって、絵を描き始めて、ようやく自分のことが好きになれたから。絵を描いて生活することが特別なことではないということを示すと同時に、それが当たり前の選択として、若い世代に提示できるようになりたいから。
わたしはいま30歳です。そして、武蔵野美術大学大学院の1年生でもあります。わたしは高校生の頃から美大に進学し、絵を学びたいと思っていましたが、「絵画では生計は成り立たない」という周囲の言葉を間に受け、大学では建築を専攻し、卒業後に二級建築士の資格を取得しました。 その後、8年ほど社会人として働きましたが、どうしても絵のことが忘れられず、働きながら絵を学ぶことを検討し、武蔵野美術大学通信教育課程に入学し、4年間かけて無事に卒業、そして受験に合格し、この春から、通学部の大学院生になります。私は大学を出て、社会で働いてから、ようやく他人の目を気にせず、初めて自分のやりたいことに気づくことができました。自分のことをようやく好きになることができました。 公募展や個展、グループ展にも多数参加しています。もっともっと絵を描いて、いろんな人にみていただきたいです。
