ショパンの愛弟子と呼ばれる若くして亡くなった天才作曲家でありピアニストだったカール・フィルチュの作品を全世界の人たちに聴いていただきたい。そして、彼の存在を皆さんに知っていただきたい 彼の代わりにと言ったら恐縮ですが、彼の音楽を伝えることが、私の生涯の使命です。
私は2006年にカール・フィルチュの作品に出会い、彼の作品に恋に落ちたような衝撃を受けました。彼の作品をもっと知りたいと始めた楽譜探しに10年以上の歳月をかけて、彼の生誕の地であるルーマニアへ通い、彼の作品の研究者である師に弟子入りし、勉強し続けています。今年私はピアニストとして20周年を迎え、なんと彼の生誕地で毎年5月に行われているカール・フィルチュ音楽祭に招待され、リサイタルを開催することになっています。彼の作品だけを集めた日本初演のリサイタルの開催、彼の作品のCDを発表したりしています。あと自身で考案した千尊鐘(せんぞんしょう)という楽器を使っても、彼の作品をアレンジして演奏しています。彼のことを知ってもらうためにいろいろな手段を使って活動しているところです。
