ドリームリリース 4月1日はApril Dream

言葉の壁を越えて自由に意思疎通できる世界を実現する

渡辺恵里

東京都

私は小さい頃から、ボーダーレスに働くことを夢見てきました。学生時代からバックパッカーでさまざまな国を旅をし、現地の人々と触れ合い、価値観を共有することが好きでした。国籍、性別、属性、年代などによる境界を取り除き、自由に想いを伝え合い、互いの多様な価値観を認め合うことで、より幸せな世界を実現できるのはないかと思っています。私自身メーカーの光学技術者としてR&D部門で働いてきましたが、休暇制度を利用して2年間アフリカのエチオピアで理科教育のボランティアをしていた経験があります。エチオピアではアムハラ語が公用語であり、国内には80以上の言語がありますが、特に小中学校で理科を教える立場にあったため、言葉や文化、経験などが異なる人々とのコミュニケーションに大変苦労しました。しかし、実際に物を見せたり、絵に描いたり、写真を検索したりといった視覚的な手法を使うことで、どうにか意思疎通をおこなうことができました。片言の現地語・ボディーランゲージ・可視化をフル活用しながらの現地のひとたちとの日々のコミュニケーションは、拙いながらも大変温かく、日本で感じていた悩みが些細なことだと思えるようになりました。帰国後、自分の得意分野である技術を使って社会課題を解決する方法を模索しました。その中で、開発途上国で社会課題についてのヒアリングを行う機会がありましたが、現地で課題に直面しているローカルな人々との意思疎通に難しさも感じました。その後、新型コロナウイルスの流行により、オンラインでの打ち合わせが当たり前になりました。私自身、話すことが得意ではなく、普段の打ち合わせではホワイトボードやノートにビジュアルイメージを描きながら意思疎通を行っていましたが、オンラインではイメージをうまく伝えることができず、苦労しました。そこで、エチオピアでの経験から、しゃべったことをリアルタイムにビジュアライズできれば、コミュニケーションが円滑になり、同じ言語や専門用語を習得した同士でなくても自由にコミュニケーションが取れるようになると思ったのがきっかけです。言葉の壁を越えて自由に意思疎通できる世界を実現し、より多様な価値観を共有し合えるようになることで、私のように固定概念から脱却し幸せになれる人が一人でも増えたら良いなと思っています。(そして、私自身も上手く伝えられない悩みから解放され、どこでも自由に働けるようになりたいです!)

リアルタイムに対話を絵にするコミュニケーションシステムを開発して、現在事業として立ち上げ準備を進めています。このシステムを多くの方々に活用していただき、価値検証しながら、より使い勝手の良いシステムへと進化させていくことを目指しています。今後は、意思疎通に苦労している方々や、オンラインでもより創造的な対話を実現したい方々など、より多くの人たちにシステムを活用していただきたいと考えています。みなさんと協力して、一緒に新しいコミュニケーションの在り方作り上げていきたいです。

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