地元では、増えるシャッター街や自粛や規制により年々縮小し、盛り下がる地方のお祭りの目の当たりにした。自分自身も地元の生活は、「楽しくない。何もない。」と思っていた。それと同時に、何か盛り上がることできないかな~と考えていた。*****歌うことや目立つことが好きで、ドラマっ子だった私は、「有名な俳優になりたい!ついでに、この地元出身の俳優!と全国の方が町や県に興味を持ってもらえるようになりたい!」と、俳優になる”ついでに”地元に興味を持ち、足を運んでくれる人が増えたらな~というくらいの気持ちを持って、芸術系の大学に入学。上京した。大学では、俳優や舞台技術の訓練だけではなく、芸術を用いた地域振興や表現教育、アートアウトリーチについて学修し、それらを資料や映像で見たり、時には自身が現場に訪れて体感したりした。シャッター街を活用したアートロード、マンホールや壁のデザイン化などを行い、地方の名所に転換した事例も知った。また、小学校や特別支援学級で行った表現教育活動では、わずか数時間で心身ともに変化する生徒と先生を目の当たりにした。在学中、沖縄県や関東圏の公共文化施設、教育機関等を巡回する演劇公演を行った際、老若男女幅広い世代の顔と心が晴れていく姿を目の当たりにし、現地の方々から「こういったものに触れる機会が一切ない。触れられて、触れさせることができてよかった。」とお声をいただいた。*****自分はどうだっただろう。と考えた時に、田舎育ちの私も同様、地元で芸術に触れる機会がほとんどなかったな。と実感した。現在も上演芸術が地方公演を行う際、ほとんどは地方の都市部で行われる。田舎育ちの自分からしたら、地方都市は、東京やその他、(自分の住んでいる地域から近い)全国の大都市に行く感覚と大差なかった。テレビ等の媒体から見聴きしていた、映像や音楽、美術など心が揺らぐ瞬間を何度も体感したが、”生”で体感することは数えるほどしかなかった。*****これまで生きてきた経験で、【地方の良さを惹き出す地域振興】と自身が携わり、学んできた芸術と組み合わせて、あるいは他分野と協力し実施したい。【いつでもどこでも身近に触れられる芸術】を実現し、田舎から地方の都市、日本の大都市…と地方から全国を賑やかにしたい。【表現教育等による心身の変化】それにより個人、団体が盛り上がって欲しい!とざっくりした夢を持った。今後、長い時間がかかるだろうが、少しずつ”カタチ”にしていきたい。
まずは、最初の夢である”有名な俳優”になれるように日々鍛錬している。苦手なことを得意に、得意なことはもっと得意に。やれることをコツコツと。将来の大きな夢では、自分自身が広告塔になりたい!と思ったので、まずは、ここから。と思っている。地域振興や表現教育、アートアウトリーチについては、今後、地方自治体や文化庁などと協力して、同じ気持ちを持っている芸術家や他分野の方々と各自治体や市町村を繋ぐ仕組みを作りたい。自分だけではなく、多数で協力し合える環境づくりを行う。自分自身でも、まずは、地元から何かできないか企画作り、提案をして、なにか形を残したい。事例を増やして、まずは知ってもらう。興味を持ってもらう。ことから始めていきたい。