書籍を出版し、書店に置いてもらうこと。
雨宮妃里
東京都
私は“小説家”です。
ただ、それは今のところ自称に過ぎません。世間の皆様方から見れば単に“自作の小説を書いている人”でしかないと思います。
昔、私には本だけが友達という時期がありました。決して大袈裟な表現ではなく、他者との関わりを恐れてこの世の全てに絶望していた十代の頃は、本を読むことだけが唯一無二の生きる支えとなっていたものです。
学校をサボって出かけた街の古書店で出会った、室生犀星先生の小説。あの日、あの本を手にとっていなかったら、私は今この世には居なかったかもしれません。
もしも、誰かが私の作品を読んだことで現世に魂を繋ぎ止められたら――。
そんな作品を書いていきたいです。
100万文字を超える大衆向け娯楽小説の執筆。