私は自分の声にコンプレックスがありました。でも、ある時友人から「いい声をしてるね」と褒められることがありました。その日から私は自分の声を使って、さまざまな価値を世の中に与えているラジオパーソナリティーに憧れるようになりました。現在、37歳。今からそちらの業界に身を置くことは難しい歳なのかもしれない、と感じることもあります。けど、肉体的に厳しいアスリートと違って、自分の声であれば、何歳になったって、現役で活躍されているパーソナリティーの方がいる。それであれば、絶対諦めない心で、その夢に挑み続けて、「自分でもなることができました」と、色々な人に伝えていく側に回りたいと思っています。自分が聴きたい曲、見たい情報をいつでもスマホから手に取れる現代において、ラジオは、自分が思いもよらない情報や出会いをもたらせてくれる存在です。「世の中、そんな人もいるんだ」とか、「近所にそんなところがあるんだ」とか、「聞いたことなかったけど、すごく励まされた」とか、音声を通して、さまざまな価値を提供できるメディアです。だから、聞いてくれる人の心がちょっとでも温かくなったり、元気になったり、聞いて良かった、と思ってもらえるような番組を、自分の声を通して、ナビゲートしていけるような、そんなパーソナリティーになりたいと思っています。