April Dream No.103
自由と絆で満たされた、3万人が心響く共同体を創りたい。
僕は家族に恵まれませんでした。18歳で家を出るまで、ずっと家庭内暴力に苦しみ続けてきました。家族の外に愛を求めた僕は、友達づくりに一生懸命でした。本当の自分を隠し、相手に気に入られる自分を演じてきました。そのため僕のあだ名は、仮面君でした。そんな僕でしたが、初めて愛したパートナーの前では、ありのままの自分でいられました。自由に自分を表現し、絆を育むことができました。そのパートナーも母親の虐待、離婚、学校でのいじめと不幸が続き、鬱になってしまいました。生まれ落ちた家族にも恵まれず、パートナーも守れなかったことで、僕は世界に絶望しました。僕は自分の無力さを嘆き、愛するパートナーを守り、幸せにするために、医師になりました。しかし医学部で学ぶうち、たった一人の人を守るために環境ごと変えなければいけないと気づきました。それが、共同体を創るという今の僕の夢に繋がっています。共同体では、水や食料、家や電気、医療や教育といった暮らしに必要なものは、仲間と共につくり分かち合います。僕が目指す共同体では、一人一人が自由に自分を表現しながら、感情や身体性によって深い絆を育み、助け合いながら生きていくことを目指します。今は医師として働く一方で、オンラインサロンを立ち上げていますが、10年後には3万人が心響く共同体を創りたいと思っています。月々皆が出資するお金で農業を始めたり、学校をつくったり、診療所をつくったり、美術館をつくったりしていきます。この活動が世界に広がることで、人々が自分が幸せになれる共同体(家族、職場、学校、、etc.)を自由に選ぶことができるようになるといいなと思っています。
