April Dream No.124

「どこに駐在しても、安心して健康に暮らせる世界」を作ります

これまで資源開発会社に入社以来、中東・北極・アフリカの僻地に長期駐在してきました。そこで一番苦しかったのは、体の不調に対する恐怖でした。 なぜ恐怖を感じていたか、2つ理由があります。 1つ目の理由は、現地の医療水準です。 例えば私は歯の痛みで苦しみました。そもそも付近に歯医者さんがいないこと、もし歯医者さんが有っても、設備や技術が不十分で、歯を抜くしか選べない。これは歯に限った話ではありません。全世界の駐在員の内40%が国際水準の医療へアクセスが難しい国や地域に暮らしています。こうした地域では、痛みの症状が出てからでは遅いのです。 2つ目の理由は、駐在中に健康が悪化しても誰にも気付かれない事です。 駐在員には日本の労基法が適用されず、25%の方が過労死ラインの月80時間残業を超えて働いているというデータもあります。私自身がそうでした。 一方で、駐在期間は法定健康診断の対象外となります。一部の企業は、現地での健診や、一時帰国させての健診を自主的に行っていますが、実施状況は限定的です。駐在員たちは、健康のリスクが高くありながら、基本的なセーフティネットから零れ落ちています。 さらにコロナ以降、現地の医療機関が受入を一時停止したり、日本との行き来が制限されたりと、これまで以上に医療へのアクセスが難しくなっています。この状況が放置されれば、これから先、より多くの駐在員と家族たちが健康への恐怖と共に暮らし続ける事になります。 私は今年、全世界の駐在員と家族を救うためのヘルスケア事業を新たに立ち上げました。これまで一緒に働いてきた世界中の友人達が、自分や家族の不調に怯えずに、安心してどこの国でも働けるような世界を作ります。