過去の私に｢今、幸せだよ｣｢音楽を好きな私を大事にしてくれて、ありがとう｣って言える私で居る。

夢の理由

15年前、私は中学生でした。学校でも家庭でもつらいことがあったなかで出会った楽曲が、アンジェラ・アキさんの 手紙~拝啓十五の君へ~。アキさん御自身が30歳を迎えたときに、15歳の頃の自分の手紙を読んだことで制作された楽曲です。15歳だった私には、2番の30歳になった視点の歌詞が理解できなかったけれど、｢苦くて甘い今を生きている｣という歌詞から、そうか、15年後、少し甘い時間が過ごせるのかもしれない。あるいは、そう在りたい。と思いました。家庭の事情で音楽の道には進むことができなかったけれど、不貞腐れることなく、真っ直ぐに｢音楽を好き｣な自分の気持ちを大事に、今の私は30歳になりました。今の私は会社員をしていますが、音楽と向き合うことで得た価値観の全てが仕事に活かされている実感があります。そして今も音楽はずっと楽しい。｢苦くて甘い今を生きている｣と実感を持って言えるのは、継続して音楽と向き合ってきた15年以上の時間があるからです。これから先も、私のペースで。好きなことを大事に生きていけたら、きっと15歳の私を大事にできると思うから。だから、これからも過去の私に｢今、幸せだよ｣｢音楽を好きな私を大事にしてくれて、ありがとう｣って言える私で居る。ことが、私の夢です。