夢を熱く語れる大人になりた
い

夢の理由

「人々の生活に活力や希望を与えられる仕事につきたい」「人を笑顔にしたい」そう思って生きてきた。けれど、「将来の夢はなんですか？」と聞かれるたびに、胸を張って宣言できない自分がいた。身の丈に合わない夢に対する羞恥心からくるものだった。　ある日、興味のある職種に勤める社会人からお話を聞けるイベントに参加したときのことだった。ひとりの大人が参加者全員に向けて「夢は学生だけのものではない。大人だって夢をもっていいんだ」とご自身の夢とともに熱く語った。進路選択に迫られていた自分にとって、目から鱗が落ちる瞬間だった。　その日から、私は自分の夢に少し自信をもてるようになった。夢は手が届かないから輝くものだとしたら、たとえ一度届かなくて諦めたとしてもリスタートできる。夢が叶ったら、再び別の夢に向かって再出発できる。　「こういう職業につきたい」よりも先に、私は「夢を熱く語れる大人になりたい」