「ブラウンピスタチオで世界をつなぎ、持続可能な未来を創る」

夢の理由

トルコで目の当たりにしたのは、シリア難民の過酷な現実と、それでも懸命に生きる人々の姿でした。彼らは高い技術や豊かな文化を持ちながらも、適切な機会が与えられず、差別や経済的困難によってその可能性を発揮できずにいる。私は「支援」ではなく「共に生きる仕組み」を作りたいと考えました。そんな想いの中で出会ったのが、トルコの山岳地に自生する希少価値の高い「野生ピスタチオ」。この実は栄養価が高く、現地では「ピスタチオコーヒー」として親しまれてきたものの、その価値はまだ一部の地域でしか知られていませんでした。そこで私は、この特産品の可能性をさらに広げるため、日本の黒糖と融合させ、「ブラウンピスタチオシロップ」を現地企業と共同開発しました。このシロップは、トルコとシリアの国境沿いに位置する現地企業と共に生産を進め、今後はシリア人とトルコ人が共生しながら働ける環境を創り出したいと考えています。このシロップを世界に届けることで、彼らの雇用を生み、差別や偏見を超えたつながりを築き、持続可能な未来へとつなげたい。美味しいものを楽しむことが、遠く離れた誰かの未来につながる。そんな選択肢を世界に広げ、食を通じて社会を変えていく。この夢を叶えるため、私は挑戦を続けます。